Scrap Book of District 11

備忘録とか

『ジョーカー』の脚本を読み終えました

 

いつのことだったかは忘れたのですが、映画『ジョーカー』の脚本最終稿が公式に一般公開されていた時がありました。その時、半分まで読んだところで中断していたのですが、先日映画を再視聴したのもあり、読み比べ?見比べ?もかねて一気に最後まで読みました。

以下、ネタバレです。

 

大筋の流れは同じですが、細かいところ(特に演出)が結構違いますね!? そこにまず驚きました。
きっと撮影していくうちに、役者や監督の指示などのアドリブが入ってあのような映像作品になったのだろうな、と思いました。

ずっと「アーサー」表記だったのが、「ジョーカー」表記に変わった瞬間(同僚を殺害して化粧をまとったあたり)に良い意味でゾッとしましたね。

化粧は皮膚よりも薄いただの粉の膜なのに、まとった瞬間、「別人」になった感覚があるな、と常々思っているのですが、それに当てはまるような気がして、改めて「化粧」の力はすごいな、と思いました。だって「顔を何かで覆って別のものにする」ということですからね。仮面のようだとも思います。(この考え方は今読んでいる小説『他人の顔』でも感じていることです)

人生で初めて脚本を読んだわけですが、映画と比べながら読めるという楽しみもありますし、映画では言及されていない事柄(意図など)についても詳細に書いてあるので、とても物語作りの勉強になりました。貴重な体験でした。

おそらく脚本を読む機会は今後ないとは思いますが、また読める機会があれば読んでみたいです。