Scrap Book of District 11

備忘録とか

『夏へのトンネル、さよならの出口』を観ました

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ひと夏の思い出系のボーイミーツガールはいくらあってもいいですからね。

最近集中的に男の子視点のボーイミーツガールを見ているんですが、その一環でこの作品を観てみました。
タイトルは知っていたけれど、触れる機会がないうちに配信に登場した感じです。配信は便利ですね。

以下、ネタバレです。

 

原作からどのくらい違うのかはよく分かりませんが、かなりテンポが良い映画でした。

まず映像が綺麗! シーンごとの反射光は作品の清涼感と合うような色味だし、何気にリップシンクしてるところもポイントが高い。
CLAPって何作ってる制作会社だろ…と思ったらポンポさん作ってるところだった。どうやら映画を中心としてアニメ制作しているスタジオっぽいですね。

次に登場人物。

主人公・塔野が淡々としているところがいい。でも要所要所にはしっかりとした感情表現があって、そこに「少年らしさ」を感じていました。
妹の命日近くに父親が再婚相手連れてきて、思わず吐いてしまうシーンとかは、正に若さからの感情の揺れ動きが良く描写されてたと思います。あそこのカットは上手かったな…。

ヒロインの花城あんず、キャラデザがとてもいいです。やっぱりボーイミーツガールって、ヒロインの魅力的なキャラデザに頼っているところが大きいと思うんですよね。しっかりと芯の通った少し強めのヒロインは主人公とディスコミュニケーションが起こらないので、見ていてストレスがないのが個人的には好きです。

塔野と花城の心的距離が徐々に縮まっていくのを見るのが楽しかった…ボーイミーツガールはかくあるべきですね……。