Scrap Book of District 11

備忘録とか

コーヒーブレイクと太宰治

久々に三鷹に降り立ちました。

学生時代はよく通っていたのですが、社会人になってからはめっきり行かなくなってしまいました。

写真はよくコーヒーを飲みに訪れていた小さな珈琲店です。
夕方だったので、飲んだものはデカフェ『ブラジル ミナスジュライス フロラータ』。中深煎りのコーヒーでしたが、その名(「フロラータ」=花のような)の通り、少しフローラルな香りがし、飲み口も爽やかであまり口に残らない感じが疲れた胃に沁みました。

 

ついでと言ってはなんですが、三鷹に訪れたら行きたいと、前から思っていた『太宰治サロン』と『太宰治展示室』に足を運びました。

以下、サロンと展示の内容です。※掲載した写真は撮影可エリアの写真です。

 

まずは『太宰治サロン』。
どちらかというと、「記念館」というより、有志の方が運営している正に「サロン」という感じでした。太宰にまつわる著書などが壁面ずらりと並んでおり、太宰や太宰周りの文豪や時代・土地の調べ物などをするのにちょうどいい、長く居座っていたくなる感じの場所でした。

これはサロンに行った時に知ったのですが、今月の16日は丁度、桜桃忌(太宰の命日)なんですね。「平日だとしても毎年すごい人が集まるんですよ」とボランティアの案内係の方が仰ってました。

自分が太宰の作品をしっかり読んだのは『正義と微笑』『パンドラの匣』からで、入り口としては割と珍しいらしいです。ちなみにメロスはその後に読みました。今のところ他に読み終えている作品は、『太宰治全集3』収録作品と、『人間失格』くらいでしょうか。全作品読破は目指していませんが、『斜陽』を読んでみたい気持ちはあります。

 

次に『太宰治展示室』。※玄関と六畳間のみ撮影可

2020年に開室したばかりの新しい展示室で、三鷹時代に太宰が住んでいた家を再現した施設。入ってみると結構小さく、案外こじんまりとした家に住んでいたのだな、と思いました。文豪というと、大きな家に住んでいる印象があったため、少し意外でした。こういった空間体験型の展示は割と好きです。

太宰治の生原稿を初めて見ましたが、字、結構可愛らしいですね。それに絵画を嗜んでいたのは初めて知りました。

今回は諸事情により駆け足だったので、また時間に余裕ができたら再訪したいです。

 

太宰治ゆかりの地ツアー(三鷹篇)はずっとやってみたくて。
惜しいのは、中央線をまたぐ鉄橋がなくなってしまったこと……。太宰のお気に入りの場所と知る前から、一度は渡ってみたかったのですが、結局ニアミスで終わってしまいました。残念。
今回マップも手に入れたので、暑くならないうちにor夏は避けて巡ってみたいです。